最高級の革であるカーフレザーを主役にした、アスメデルのレザーアイテム。生み出される背景には、「素材を生かし、美しさの際立つ商品を作る」という、職人の強いこだわりがあります。
日本のファクトリーブランドらしく、"禅"の精神を取り入れ、時代のトレンドに左右されない、薄く・シンプルな美しさを追求しました。また、各アイテムの機能もシンプルにし、欲しい機能を自らが選び組み合わせる、という新しい財布の選び方をご提案しています。

素材の魅力を最大限に引き出すため、靴からインスパイアを受けた、"包む"デザインを採用。曲線のラインを作ることにより、カーフレザーの魅力である美しい"ツヤ"を浮かび上がらせるなど、素材が一番綺麗に見える状態を、意図的に作り上げています。また素材としての革を感じてもらえるよう、パーツをなるべく切らず、縫製を少なくする工夫もしています。


子牛の革であるカーフレザーは、流通量が少ない高級革です。また希少価値が高い一方、革のサイズも成牛の半分以下と小さい上、製品利用できる革の面積も狭いため、ロスが出やすい素材とも言われています。私たちは、革の表情を見つつも、なるべく無駄が出ないよう、大切にカッティングしています。

アスメデルは、半世紀に渡り、"MADE IN JAPAN"に誇りを持って、ものづくりをしてきました。ただ、昨今では多くのファクトリーで職人の高齢化や後継不足の問題が起き、海外の工場へ頼るところも増えてきています。私たちは幸運にも、国内の自社工房でものづくりを続けていますが、日本の職人を取り巻く環境は、まだ理想にはほど遠い状態だと感じています。価格競争が激化するなかで、職人は肩身の狭い思いをすることも多くありました。市場の風向きは多少変わってきているかもしれませんが、まだその状況から脱しているとはいえません。私たちは、アスメデルを通して、職人たちが堂々と誇りを持ち、適正に評価をしてもらえる、そんな環境づくりをしたいと思っています。