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レザーの最高峰、カーフレザー

"キングオブレザー(レザーの王様)"の称号を持つカーフレザー。その見ための美しさと、手にした時のなめらかな感触は、一度触れると虜になるほど。そして一番の魅力は、革の表情変化の豊かさです。
そんなカーフレザーの魅力をご紹介します。

カーフレザーは、"生後6ヶ月未満の子牛の革"。食肉用として育てられた子牛の皮が加工され、製品の素材として利用されています。生産地はフランスやイタリアなど、食肉需要のある欧州がメイン。成牛の革(ステアハイド、カウハイド、ブルハイド等)に比べて、流通量が少なく革一枚の面積も小さいため、希少価値がある高級な素材です。
また成牛の革に比べ肌理(きめ)がとても細かくやわらかいので、他には無い上品な滑らかさがあります。その上質感から"キングオブレザー"と位置付けられ、ハイブランドの中でも高級ラインのアイテムに使用されるなど高い評価を受けています。
さらに日本では、カーフレザーの中でも生後3ヶ月以内の子牛の革を、より美しい希少な最高級品として「ベビーカーフ」と呼び分けることがあります。

生後2年以上

ブルハイド
(野生の雄の成牛)

生後2年以上

カウハイド
(雌の成牛)

生後2年以上

ステアハイド
(去勢された雄の成牛)

生後6ヶ月〜2年以内

キップレザー
(中牛)

生後6ヶ月以内

カーフレザー
(仔牛)

表面は一目惚れするほど美しくキメが整い、しなやかで吸い付くような質感。柔らかくも跳ね返すようなコシがあり、本能的に「気持ちいい」と感じる肌合いがあります。新しいうちのその粛然とした姿からは意外にも、中身を入れて使っていくことで本来この革が目指す艶と、見惚れる立体感が現れてきます。

また、使い込んでエイジングの風合いを楽しむのとはまた違った、使う前に磨き上げて好みの艶を出したり、艶のグラデーションを作って全く違う姿に仕上げてから身につけるといった、ドレスシューズの鏡面仕上げのような楽しみ方もできるのです。
これは、表面をわずかなワックスコーティングしただけという、自然の風合いを最大に活かす仕上げのこの素材だからできる楽しみ方です。

アスメデルのアイテムは、イタリアの名門タンナーINCAS(インカス)社で作られたベビーカーフをメイン素材に使用しています。70~90デシ前後という小さなサイズと、床面(裏面)もベルベットのようにきめ細かいことが本物のベビーカーフの証です。
ニュージーランド産の生後3ヶ月以内の子牛の原皮を、伝統的なベジタブルタンニン鞣しとバーニッシュ仕上げ(コガシ)し、表面を塗り固めず、革という100%天然素材ならではの風合いが存分に感じられるよう仕上げられた素晴らしい素材です。

またINCAS社は環境問題に対する高い意識を持ったサスティナブルに関してもリーダー的な存在のタンナーで、EMAS認証などこれまで10種以上の規格をクリアし認証を取得しています。その中のひとつLWG認証は、近年世界的なブランドがレザーを取り扱う際の基準としている皮革に特化した国際環境基準認証です。
アスメデルで使用しているベビーカーフは、素材単体でもICEC認証を取得しています。

目にした瞬間伝わる上質、触れた途端心奪われる手触り。
カーフレザーは長年、ステータス性の高い極上の素材として認知され続けてきた絶対的キングオブレザーでした。
しかしながらこの十余年、本物の小判カーフの流通量の減少、ファストファッションの起こした衣料インフラ革命による低価格社会、また、デリケートな素材ゆえ、良い職人の減少による取り扱いの難しさといった要因もあり、市場とのアンマッチが起こりカーフレザーはその居場所を追われます。

その頃、向かい風的にコードバン、ブライドルレザーが台頭。メディアの取り上げ、流行の作られ方の変化から、素材としてのそれらのブランド力は圧倒的なものとなり、本物の良質なカーフレザーは市場から徐々に姿を消していきました。
良い革といえばコードバン、ブライドルレザー。その概念が若者にも浸透し、カーフレザーを知らない世代ができるほどカーフにとってはぽっかりと余白の十余年が出来上がってしまいました。

その魅力で人を虜にしてきたカーフレザー。この素晴らしさを知ってほしい。思い出してほしい。感動してほしい。その一心で最高のカーフを使い、その魅力を堪能できる形をつくります。
本当のカーフレザーの魅力を、まだ誰も知らない。

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